地域の暮らしに根ざした視点で、「風車のある暮らし」の未来を描く
荻野 瑛 OGINO AKIRA
信頼のもとで挑む風車建て替えプロジェクト
私は現在、既設の風力発電施設のリニューアルに開発担当者として携わっています。
10年以上稼働してきたこの施設は、現在、更新の時期を迎えており、それに伴う風車の建て替えについて、地域にお住まいの方々に説明したり、関係各所との事前相談を進めているところです。
ウインドファームをめぐるこれまでのやりとりや稼働実績に対する信頼はもちろん、「風車のある景色」が地域の名物として受け入れられてきたことなどから、おかげさまでプロジェクトに対し多くの方からのご理解をいただくことができています。
私のミッションとしては、事業者の立場ではなく、あくまでも地域目線で検証やご説明を行いながら、納得いただける形で着工につなげていくことです。
日々の積み重ねで、未来のエネルギーを支える施設を形に
以前は別の会社でリゾート会員券などの営業をしていました。当社に転職したのは、商材を売るだけではなく、ずっと形に残るものに携わる仕事がしたいという思いがあったからです。
また風力発電という、発展性のある分野で後世に残る施設づくりに関わる仕事に、大きな魅力を感じました。
実際には、地域の方々との地道なやりとりなどが中心ですが、その積み重ねが未来のエネルギーへとつながっていくのだという手ごたえはしっかり感じられます。
まだ歴史の浅い風力発電事業では、例えば行政上の手続きでも、私たちはもちろん、審査をする行政担当の方にとってもはじめて手がけるというケースが少なくありません。
そんなときは担当の方と一緒に調べながら、正しい方法を探っていくのも私たちの仕事。自分たちで道をつくるからこそ、施設への思い入れも自然と強くなっていきます。
いつかは0から新しい施設をつくれる存在に
再生可能エネルギーの固定買取制度(FIT)が段階的に終了し、市場価格に連動する形になるなど、風力発電を取り巻く状況は今も刻々と変わり続けています。
それはつまり、誰かに教えてもらうのではなく、自分自身で調べ、学んでいかなければならないことを意味します。
ずっと学び続けなければならない厳しさやプレッシャーを感じることもありますが、逆に考えれば、新しいことに誰よりも早く精通することでその分野のスペシャリストになることができたり、担当者からの発信で新しい道を切り拓いていける環境といえます。
さらに変わりゆく業界で多くの経験を重ね、成長していくのが今の目標です。
新規の風力発電施設の企画から着工まで、全てを担当できる存在になりたいと思っています。